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2007.04.03 *Tue*

IF

日向ですけどぉ。
最近の趣味は3Dのツーヘッドの観察です。矢吹隼人くんと小田切竜くん観察で~す。

相変わらず騒がしい騒がしくないことがない3Dの教室。
「ほんとだって!見てろよ・・」
ツッチーとタケに観察プチ経過報告中。

ガタン・・・ガタッ・・ガタッ

建付けの悪い引きドアをガタガタ力任せに開けて(つか、スッ開けられるコツがあんだけど。あの男は何回も教えてやってんのにその時はうんうん頷いて聞いているくせに直りゃしねぇよ)、頭をがしがしかきながら、隼人がのそっと教室に入ってきた。

すぐに俺ら3人に気がついて、右左視線を漂わせて。
のそっとしたままとこっちにやってくる。

「な!」
そんな隼人を見て、俺は二人に同意を求めた。
「何が、な!なの~?」
自分が話の種になっているらしいことに気がついて、気になって聞いてくる隼人。
俺は、にやにやしたまま、さっきツッチーとタケに話していたことを伝える。
「隼人が教室に入ってくるときさ、いーっつも一番にリュウのこと探すって話」
「はぁっ?!」
明らかに怪訝に不振気にコイツ何言ってんのな顔をする隼人。
や、あなたいーっつも一番にリュウのこと探してますから。
「今もさ、探したっしょ?リュウのこと」
「や、ちょ・・違くて!」若干焦り気味な隼人が笑える。「竜が、オレの財布、今持ってんの!」
竜のヤツオレの財布持ったままどこに行きやがったんだー、チッ・・とご丁寧に舌打ちまで添えてますけど。
それを言ったらリュウ怒るべ?
今朝、リュウに無理矢理自分の財布を押し付けていた隼人。


「竜!竜!竜!」
「・・・」
「竜!」
「・・・なに」
「今日のオレ知ってる?」
「・・・は?」
リュウはすごく嫌そうに馬鹿にした顔で隼人を見たけど、キモチわかるよ、と思ってリュウを見てた。
「今日のオレさ、失くし物に注意だって!Bカップの占いおねぇさんが注意警報出してた!」

なんだか突っ込むところがたくさんあった気がするんだけど。リュウはスルーすることにしたようで。
「・・で?」
「で、ちぃーーっとばかし不安になったわけ」隼人は制服の右ポケットからチェーン付の財布を取り出してリュウにぐいっと押し付けた。「オレ、失くすといけないからさ、竜持ってて」
「・・・重っ。なにこれ、小銭しか入ってねぇんじゃねぇの」
「失礼な!ノグチさんもいますぅ。二人もいますぅ」
隼人・・ノグチさんしかいねぇのかよ・・しかもたった二人かよ。
それでも、リュウは、右頬ひきつった笑いを浮かべて、しぶしぶそれを受け取った。


結局リュウも隼人には甘いんだな。バカっぽい・・や、確実におバカな隼人につきあってるもんな。
いっつもさ・・ちゃーんとさ・・。
ま、隼人も甘えてんのはリュウだけなんだけど。
俺は、ほんと軽い気持ちで言ったんだ。
「隼人、もしリュウがいなかったらどうすんの?」
同じガッコでよかっ・・

「いねぇし」
「・・へ?」
「竜がいなかったらオレもいない」
表情が消えて半眼の隼人。
一瞬・・。
その眼に宿った冷たい刃に切られた・・。


カラッ・・
瞬きもできず隼人を見つめた時、すぅっとドアが開いて、リュウが教室に戻ってきた。
「あっ!竜ーっ!お前オレの財布持ったままうろうろしてんじゃねぇよ!」
隼人は、めざとくリュウを見つると、大げさに指差して、ぎゃんぎゃん詰め寄っていく。
リュウの右眉がピクっとかすかに動いて。
プチ・・っと何かが切れた音がしたのはきっと空耳じゃなくて。

リュウは、足早に隼人の方へ歩いていくと、わざとらしく隼人に肩をぶつけて、その脇を擦り抜けて窓際に向かった。
ガラッと跳ね返るくらいに勢いよく窓を開け放って、振り向いて隼人を見る。
その手には、隼人の財布。

「・・ばっ・おまっ・・あーーーーーっ!!!」

隼人が止める間もなく、大きく振りかぶったリュウの手から飛び立つ隼人の財布。

チェーンがキラッと光を反射して、綺麗な弧を描いて遠くへと・・。

「あーーーーーっ!!!」
隼人はがしがし頭をかきむしると、「オレの財布ーーーっ!!!」錯乱しながら絶叫しながら、教室を飛び出した。


ぶわっ・・はっはっはっは


ぽかーんと見守っていた3Dの連中が一斉に笑い出す。
リュウを見ると、無表情のまますでに隼人の姿のない開きっぱなしのドアを見遣って、「ばぁか」冷たくつぶやいてる。
「す・・すげぇなリュウ、まじ放り投げたぜ?」
投げる振りなんてフェイントもなく迷いもなくいっそ清清しく潔く。
驚き半分感心半分でタケを見ると、こいつもすっげー爆笑してる。
「わははは・・隼人、占い当たったな!」
占い・・?あ~失くし物注意ね。つか、タケ、そこ笑うとこですかよ・・。

窓の外に、校舎から隼人が消えた財布に向かってあくせく走っている姿が見えた。
リュウは窓際に肩肘ついて、そんな隼人を見下ろしている。
隼人が窓から見ているリュウに気がついて、両腕ブンブン振り回して何か怒鳴ると、リュウはくすっと楽しそうに微笑んだ。
ま、リュウのことだからさ。
遠くに飛ばしても見つかりやすいとこ狙ってるんだろうし。すぐに見つかるさ。

俺は、今更ながらに制服の上から右腕をさすった。



竜が存在していなかったら俺も存在していない・・



先刻、たしかに制服の下で粟立った肌をなぐさめるように。
category : 隼竜

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